
4. アンケート結果と考察
Q3. 使用アンカーの割合
JIS形アンカー100%が6、高把駐力アンカー100%が10ある。内航船関係にJIS形が、大手造船所関係に高把駐力アンカーが多く採用されている傾向がうかがえる。
その他の使用アンカーとしては、作業船用ストックアンカー、小形船用ダンホース形アンカー、日本形錨が挙げられている。
Q4. JIS形アンカーと高把駐力アンカーの使い分け基準
1. なし5 2. 重量11 3. 船種6 4. 船主指定16 5. 船級0 6. その他13
船主指定が16と最も多く、次が重量の11である。高把駐力アンカーが標準との回答が8ある。
Q5. JIS形アンカーを使う場合の主たる理由
1. 性能2 2. 納期3 3. 強度0 4. コスト13 5. 船主指定12 6. 互換性5 7. 収錨性7 8. その他8
コスト13、船主指定12が最も多く、収錨性7、その他として流用船海外調達容易等がある。
Q6. 現状のJISアンカーへの満足度
1. 満足19 2. 不満12 3. その他11
別にトラブルが無く、実績が多いとの理由で満足との回答が必然的にJIS形アンカーを多く使っている所を中心に19寄せられている。不満12の最大の理由は、重量が重いことに基づくコスト高となっている。旅客船において、デザインが目を引かないとの意見があった。
Q7. 高把駐力アンカーを使う場合の主たる理由
1. 性能16 2. 納期1 3. 強度1 4. コスト22 5. 船主指定10 6. 収錨性3 7. その他10
Q6の裏返しとして、重量軽減に基づくコスト安(重量当たり単価の為)が22と最も多く、次いで性能が16、船主指定が10である。
Q8. 高把駐力アンカーの種類、使用割合
AC−14形が最も多く、100%との回答が21ある。その他として、プール形、DA−1形、ダンホース形が挙げられている。
Q9. 外航船に比べて、内航船において高把駐力アンカーの使用割合が少ない理由存在を知らない。把駐力は錨鎖によって保持されている。重量差が少ない。コストが高い。JGに規定がない。小径第3種チェーンが普及していない等々。
また、内航船の建造実績がない所が5ある。
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